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シエラレオネ:妊娠した少女たちが学校から排除されている

2015年11月10日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:シエラレオネ
トピック:性と生殖の権利

シエラレオネはエボラ出血熱の危機から脱したが、数千人の妊娠した少女が、学校から排除され、試験を受けられない。

アムネスティは、今年4月に政府が定めた通学禁止措置の影響を報告書にまとめた。この措置によって、およそ1万人の少女がまるで悪者のように扱われ、ときには屈辱的な身体検査を受けさせられた。少女たちの人生の可能性を奪う恐れもある。アムネスティ・インターナショナルは、女生徒たちが11月23日の試験を受けられるように、禁止措置を直ちに取り下げるように当局に要求している。

妊娠した少女たちを学校から排除し、重要な試験を受けさせないのは、重大な差別であり、彼女たちの将来に深刻な影響を与える。教育は権利であり、国が罰として恣意的に取りあげてしまうものではない。シエラレオネは、壊滅的なエボラ出血熱の危機から脱したが、妊娠した少女たちが置き去りにされないことが極めて重大である。

文部大臣は4月2日、妊娠少女を教育現場から締め出すと発表した。国は、「無垢な少女たちが悪影響をうけないように守るため」と正当化しているが、妊娠した少女を悪者扱いする風潮が強まるだけだ。

アムネスティは、妊娠少女たちの排除がどれほど屈辱的で自尊心を傷つけているのか、詳しく調べた。複数の学校の女子生徒52人に聞き取りをした。屈辱的な身体検査を受けさせられ、妊娠チェックと称して胸やおなかへの接触などを強いられた者もいた。「妊娠で非難されるかもしれないと怖かった」、「身体検査がどれだけ恥ずかしかったか」などと口々に語っていた。

妊娠検査は国の方針にはないが、実際には広く実施されている。アムネスティは、同国に対して少女たちへの屈辱的で自尊心を傷つける取り扱いを禁止する指示を直ちに出すよう要求している。

2015年10月末、妊娠した女子生徒のための臨時の代替クラスが始まった。これは、アイルランドと英国などの拠出によるもので、来年7月まで続けられる。

国は女子生徒3千人以上がこの制度に登録したとしているが、クラスが開かれるのは通常の授業とは異なる建物や異なる時間であるため、学校の試験を受けることができない。地元の専門家らは、通常の教育から排除され選択の余地がない現状は、大変な問題だと批判してきた。

代替クラスは、通常の教育と同等の質と内容でなければならないし、本来は、通常の学校に行きたくない少女が自分で選択するものでなければならない。

アムネスティが聞き取りした少女の中には、代替制度がいいとする生徒もいたが、クラスメートと一緒に行きたいという生徒もいた。アムネスティは政府や援助国に対して、通常の学校の中に代替クラスを設置し、選択肢として提供するよう求めている。

昨年、シエラレオネではエボラ出血熱が大流行し、感染率を下げるための緊急措置として学校が昨年6月から今年4月まで閉鎖された。この期間に若い女性や少女の妊娠が増加した。それらの多くは、性暴力によるものだった。国が、彼女たちを犯罪から守ることができなかった結果の妊娠である。

妊娠女性の排除や異常な保健衛生により、女生徒は、望まない妊娠から身を守るために必要な性や生殖に関する保健支援やアドバイスを受けられない。学校での性教育は制限されていて、紛争により10年以上も教育科目からはずされた。

シエラレオネでは、妊娠した少女は非難され、白い目で見られている。彼女たちは、学び、成長する機会を奪われている。また、早すぎる妊娠が、残りの人生を決定することにはならないことを約束されていない。

アムネスティ国際ニュース
2015年11月6日

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