2013年4月13日~19日の一週間、ビルマ(ミャンマー)のアウンサンスーチーさんが来日しました。
17日には、NGOとの会合の場が持たれ、アムネスティ日本からは事務局長と他2名が出席しました。
以下、事務局長の若林からの報告です。
4月17日、目の前に、突然、アウンサンスーチーさんが現れ、わずか1メートルの距離に座られた瞬間、極度の緊張で私の頭は真っ白になり、歓迎挨拶の言葉が出てきませんでした。何という、オーラ、存在感なのでしょう。先日亡くなられたサッチャー元英国首相が「鉄の女」だとすれば、スーチーさんは、鉄の強さに、しなやかさを併せ持った「刃金の女」という印象でした。
NGOとの会合の様子
スーチーさんは、27年ぶりに来日し、日本滞在の忙しい日程の中で、ビルマ情報ネットワーク、ビルマ市民フォーラムの皆さんと共に、アムネスティ日本との懇談のために時間を割いてくださいました。
懇談の中では、スーチーさんは、アムネスティ等の取り組みに感謝しつつ、「これまでの良心の囚人の釈放運動に加え、新たな役割として、紛争解決のために、もっと力を貸して欲しい」と、市民団体に対する期待の声を述べられました。
2010年11月、スーチーさんは、7年半におよぶ自宅軟禁から解放され、ビルマ政府は、多くの政治囚を釈放し、メディア検閲の緩和など、民主化を進めています。しかし、依然として多くの政治囚が囚われたままとなっており、少数民族への弾圧など、様々な人権問題は残っています。
アムネスティとしては、引き続きビルマの状況を注視し、人権問題の状況改善に取り組んでいきます!
(執筆:若林秀樹/写真:山本宗補)
スーチーさんとアムネスティのメンバー
(左から事務局長の若林、スーチーさん、活動マネージャー、ビルマチームコーディネーター)
開催日 | 2013年4月17日 |
出席団体 |
アムネスティ・インターナショナル日本 ビルマ情報ネットワーク ビルマ市民フォーラム |