アムネスティ日本は2014年1月7日から2月27日までオンライン署名「日常を奪われた3年間 劉霞さんに希望の光を!」を実施、2月28日に署名を中国政府に郵送しました。

署名には1130名の方が参加してくださいました。
本当にありがとうございました。


24時間の監視体制

2010年のノーベル平和賞受賞者であり、獄中にいる劉暁波(りゅう・ぎょうは)さんの妻・劉霞(りゅう・か)さんは、3年以上にわたって自宅に軟禁され、当局から厳しく監視されています。

彼女の夫・劉暁波さんは2008年、中国での人権擁護や民主化を求める声明「08憲章」を起草しました。多くの賛同者を得て同年12月の世界人権デーを前に発表しましたが、その直後に逮捕されました。そして2009年12月に「国家政権転覆扇動」の罪で11年の刑が言い渡されました。劉暁波さんは今も獄中にあります。

2010年、「民主化と人権の促進への貢献」を理由に、暁波さんにノーベル平和賞が授与されました。獄中にある彼に代わり、霞さんは授賞式に出席する準備を始めましたが、当局は彼女を自宅に軟禁しました。軟禁にあたり、何らかの罪状が示されたり、法的根拠が明らかにされたりといったことは、一切ありません。それから今日まで3年以上、霞さんは社会との接触をほぼ断たれています。

心配される劉霞さんの心臓病

劉霞さんは旧正月を迎える1月末、心臓発作を起こしました。医師は、精密検査と治療で2週間の入院を提案しましたが、当局は認めず、劉霞さんは家に帰されました。

2月8日、劉霞さんは警察の監視下、再度の同病院での診察で心臓病と診断されました。家族がすべての書類に記入し、診療費の支払いを済ませたにも関わらず、病院側は入院を拒否しました。当局の圧力があったと考えられます。

その後、入院が認められましたが、必要とする治療が希望通り受けられるか、予断を許しません。

オンライン署名は終了しましたが、劉霞さんのための緊急行動(UA)が引き続き行われています。ぜひ、ご参加ください。

hrc20140305_1.jpg集まった1,130筆の署名

アクション期間 2014年1月7日~2月27日
要請先 中国政府

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