反逆罪で服役中だったフィレップ・カルマさんが、2015年11月19日に釈放されました。

 フィレップさんはニューギニア島の西半分を占めるパプアの独立を支持する活動家です。2004年12月、パプア独立の象徴「モーニング・スター旗」を掲揚する式典を組織しました。モーニング・スター旗は禁止されており、警察は集まった約200人に市民に対して威嚇射撃を行い、警棒で殴ったりしました。

その場でフィリップさんは逮捕されました。そして反乱や国家への敵対行為の罪で起訴され、15年の刑を言い渡されました。

アムネスティは独立運動など政治的状況に関しては特定の立場を支持しませんが、フィレップさんの投獄は、表現・結社・集会の自由を侵すものだと、世界中で釈放を求める運動を展開しました。2011年のライティングマラソンでも取り上げました。日本では、浦和グループ、京都四条グループ、つくばグループ(現在は解散)が、手紙書きを続けました。

刑期より4年早く自由を手にしたフィレップさんから、アムネスティに感謝の言葉が届いています。

「私の釈放のためにずっと闘ってくれたみなさんに、大変感謝しています。一人ひとりにお会いしてお礼を伝えたいほどです。釈放は新たな始まりです。私にはまだアムネスティのみなさんの支援が必要です。パプアでの人権のための闘いは終わっていないのですから」

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