2021年4月21日(水) 、アムネスティ日本の死刑廃止ネットワークチーム東京は、死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム'90との共催で、オンラインセミナー「オンライン死刑判決は正義か?ーコロナ禍における国際人権法の観点から読み解くアムネスティ最新の死刑統計ー2020年」を開催し、約40名の方にご参加いただきました。
最初に、NPO法人監獄人権センター代表・海渡雄一弁護士へのインタビュー映像で、コロナ禍の世界に於ける死刑をとりまく最近の話題と、本年3月に京都で開催された第14回国際連合犯罪防止刑事司法会議(京都コングレス)に際して行われた国内外の専門家らによる死刑廃止のシンポジュウムの報告とその意義について紹介がありました。
次に、当チームのボランティアである山口薫さんから、この日に発表されたアムネスティの世界死刑統計の内容のポイントと、コロナ禍ゆえにオンラインでなされた死刑判決の海外事例が紹介されました。
最後に、寺中誠先生(東京経済大学等の非常勤講師)が、第二次世界大戦後の世界の死刑制度廃止の大きな流れについて解説。そして、現在では国際法からは死刑が廃止されていること、刑務所への収監という処罰ではなく、これからの社会が目指すべき在り方として、修復的司法(RJ)と治療的司法(TJ)などの脱刑罰化について説明されました。
その後、視聴者からいただいた質問、「事実上の死刑廃止国」というアムネスティの定義、バイデン政権のアメリカの動向、絶対的終身刑とその問題、死刑囚への人権侵害等、に寺中先生とチームメンバーが回答して終了しました。
開催日 | 2021年4月21日(水) 20:00-21:30 |
開催方法 | オンライン(Zoom配信) |
主催 |
アムネスティ日本の死刑廃止ネットワークチーム東京 死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム'90 |