イベント報告:「燃やさないで!私たちの権利「気候変動と人権を学ぶ」ワークショップ入門編」を開催

カナダの熱波、ヨーロッパの干ばつ、パキスタンの洪水、そして日本の超大型台風など、世界各地で異常気象が相次ぎ、その背後には人為的な要因が深刻な影響を与えています。この状況は「人類文明最大の危機」と掲げても過言ではなく、科学的な根拠も示されています。しかし、多くの国の政府がまだ十分な対策を講じていない現状があります。それどころか、一部の利己的な裕福層が地球を燃やし続けている実態も浮き彫りになっています。

アムネスティ日本では、気候危機の深刻さに焦点を当て、その影響が私たちの生活と人権に及ぼす影響について考えるため、そして市民として何ができるのか効果的なコミュニケーションの方法を探るために、定期的にオンライン・ワークショップを開催しています。

2023年11月30日に開催した今回のワークショップでは、まずはじめに、アムネスティ日本の活動担当職員であるBjoern Schimkatが、気候変動と人権の関連性、ジェンダーの不平等、先住民、難民、そして気候変動による脆弱な立場におかれている人々への影響について解説。その後、気候変動問題への「責任」に関するディスカッションを行い、参加者同士、自らが経験した気候変動を身近に感じたエピソードなどを共有しあいました。

ワークショップの最後には、気候危機に対する一人ひとりが取れる行動、気候変動問題を社会に発信するための効果的な手段、コミュニケーションの方策についてのアイディアを出し合い、参加者同士の交流と共感を深めることができました。これからもアムネスティ日本は、気候危機への理解を深め、実践的な行動を促進するために、様々なイベントやワークショップを展開していきます。

アムネスティ気候タスクフォース(ACT)のメンバー大募集!

アムネスティ気候タスクフォース(ACT)は、定期的なワークショップの企画・運営に取り組んでいます。ワークショップでは、気候正義に焦点を当てるだけでなく、ジェンダーや先住民族など幅広いテーマを取りあげています。我々はこのワークショップにより多くの皆さんに参加いただくため、企画・運営メンバーを積極的に募集しています!もし興味や関心をお持ちの方がいらっしゃれば、どうぞ camp@amnesty.or.jp までご連絡ください。

▽ アムネスティ気候タスクフォース(ACT)のFacebook
https://www.facebook.com/groups/1100013504200184/?ref=share

 

開催日 2023年11月30日(木)
開催方法 オンライン(Zoom)
主催 公益社団法人アムネスティ・インターナショナル日本

(執筆:インターン 大澤彩)

大澤 彩

Aya Osawa / 大澤 彩

アムネスティ日本のインターン。国際基督教大学(ICU)で法学(メジャー)開発学(マイナー)を専攻。ダラム大学(英国)にて1年間の交換留学経験を有し、その間にアムネスティ・インターナショナル、ダラム大学支部の学生メンバーとして活動。国際人権、国際法、平和研究と開発を中心に学ぶ。GPE(教育のためのグローバル・パートナーシップ)日本ユース親善大使の設立メンバーでもある。