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台湾:また6人に死刑執行 死刑廃止の道を逆戻り

2013年4月25日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:台湾
トピック:死刑廃止

馬英九大統領は、死刑執行を即時停止すべきだ。 (C) Mandy Cheng/AFP/Getty Images
馬英九大統領は、死刑執行を即時停止すべきだ。 (C) Mandy Cheng/AFP/Getty Images

台湾は4月12日、6人の死刑を執行した。今回の執行は、この残忍な慣行を廃止することを約束していた政府の非情な変節だった。

死刑執行されたのは、陳東榮さん、陳瑞欽さん、林金德さん、張胞輝さん、李嘉軒さん、紀俊毅さんの6人。

前回の執行はわずか数カ月前の昨年12月で、6人が執行された。昨年の執行はその1回のみだった。

短い期間に12人が執行されたことで、死刑を廃止するとしていた政府の約束に大きな疑問が出てきた。

馬英九大統領は、死刑執行を即時停止し、将来死刑の適用を廃止することについて国民的な議論をすべきである。

2月、「拷問及び他の残虐、非人道的または品位を傷つける取扱いあるいは刑罰に関する前国連特別報告者」のマンフレッド・ノワクさんと、「経済的、社会的、及び文化的権利に関する国連委員会」のメンバーであるエイブ・リーデルさんが、台湾を訪問していた。

両氏は、国連人権条項の実施状況の報告をまとめるために、政府が招聘した独立専門家委員会のメンバーだった。報告書は2013年3月1日に台北で発表され、その中で独立専門家らは台湾政府が死刑廃止に向けた取り組みを強化し、決意の第一歩として、即時執行停止を行うべきであると強く勧告している。専門家らは、死刑廃止を留保する政府に、死刑に関わるすべての手続きと実質的な保護手段を監視し、特に、拷問による自白に基づく死刑判決を全件にわたって減刑するよう強く要請した。

台湾政府はこの視察団に対し、現段階で死刑を廃止することは難しいと述べ、死刑を段階的に廃止する別の可能性について協議する特別委員会を立ち上げた。

今月初めに発表した、アムネスティの「死刑判決と執行報告」で、2012年にアジア太平洋地域で死刑を執行したわずか8カ国・地域のうちのひとつとして台湾を紹介している。同国は6人の執行により、地域で5番目の死刑大国となった。

台湾には現在、すべての控訴機会を断たれ、死刑執行を待つ50人の死刑囚がいる。

家族は通常、死刑執行日時を前もって知らされない。霊安室から死体を運び出すようにとの連絡を受けて初めてわかる。

また、同国の死刑の運用には、裁判の公正さに対しての重大な懸念が指摘されてきた。

2012年4月、台湾高等裁判所は、21年前、カップルを殺害したとして死刑判決を受けていた3人の有罪判決を取り消した。その有罪判決は信頼できない自白に基づくものだったことが判明したためであった。

アムネスティは、犯罪の性質や状況、犯罪者の特質、執行方法にかかわりなく、すべての死刑に例外なく反対する。

アムネスティ国際ニュース
2013年4月19日

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