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米国:グアンタナモ収容所でハンスト拡大 即刻釈放を

2013年4月26日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:米国
トピック:「テロとの闘い」における人権侵害

被拘禁者の半数以上が目下ハンスト中 (C)US DoD
被拘禁者の半数以上が目下ハンスト中 (C)US DoD

グアンタナモに拘禁されている人たちの半数以上が現在、ハンストに入っているという。米国は、被拘禁者の無期限拘禁を即刻停止させるべきである。

4月21日現在、キューバのグアンタナモ湾にある米海軍基地には、166名が収容されているが、そのうちの84名がハンスト中であることを軍当局が認めた。

被拘禁者は2月初めから、暴力的に行われる監房の検査と劣悪な環境に対して抗議行動を取り始めた。

軍当局は彼らの訴えを退けた。一方で、グアンタナモ収容所の閉鎖に向けた取り組みを政府が断念したと考えている被拘禁者たちに、絶望感が漂っていることを認めた。

米国がこの拘禁問題に対してきわめてずさんに対応してきたことが、今日の事態を生んでいる。

被拘禁者が、米国政府に見捨てられたと考えるのも無理はない。これまでグアンタナモを閉鎖しようとして果たせてこなかっために、被拘禁者やその家族がひどく苦痛を味わってきたのは、当然である。

軍当局はハンスト中の16名がチューブで消化管内に直接流動食を投与されており、5名が入院していると説明しているという。

詳細はわからないが、ハンストで抗議する人たちに強制的に栄養を与えることは医療倫理、インフォームド・コンセント、被拘禁者の自主性、守秘義務、被拘禁者の処遇などを侵害する可能性がある。

イエメン国籍であるサミル・ナジ・アルハサン・モクベルさんも、2月からハンストに入っている。モクベルさんの弁護士は、ニューヨークタイムズの記者に次のような言葉を紹介している。

「連中が、初めて自分の鼻にチューブを差し込んだときのことを決して忘れない。こんな形で強制的に食事を与えられることがどれほど苦痛か、言葉にできない」

無用な苦痛を伴う、人為的、強制的な食事の摂取は、残酷で非人間的あるいは品位を傷つける処遇であり、国際法に違反する。

現在の状況は、被拘禁者が独立した医学的評価と介護を継続的、規則的に受けられるようにすることの必要性をよく表している。医療従事者が医療倫理を遵守することも、強く求められる。

3月22日、アムネスティは米国のチャールス・ヘーゲル国防長官に対し、被拘禁者の健康と福祉についての懸念を表明し、米国政府が議会と協力し、直ちに拘禁問題の解決とグアンタナモ収容所の閉鎖に取り組むよう要求する書簡を送った。http://www.amnesty.org/en/library/info/AMR51/014/2013/en(英文)

その書簡に対する回答は、まだ届いていない。

米国政府の三権すべてがグアンタナモの状況を人権問題として緊急に対処すべき時期は、もうとっくに過ぎている。

無期限拘禁に、終止符を打たなければならない。政府が明らかな刑事犯罪で起訴するつもりがない被拘禁者は、即刻、釈放されるべきだ。

<背景情報>

  • 2002年以降、延べ779名の被拘禁者がグアンタナモに収容されてきた。
  • 現在166名が残っている。
  • そのうち84名が目下ハンスト中である。
  • 7名が軍事委員会により有罪判決を受けた。5名は公判前に有罪を認めた結果であった。そのうち4名はすでに本国に送還されている。
  • 6名は、軍事委員会による不公正な裁判で現在、死刑判決を受けている。
  • 9名は、グアンタナモに拘禁されている間に死亡した。
  • 2002年以降、およそ600名の被拘禁者がグアンタナモから他の国へ移送された。
  • オバマ政権は2010年、被拘禁者48名は釈放あるいは裁判にかけられることなく、無期限に収容されるだろう、と発表した。

アムネスティ国際ニュース
2013年4月22日

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