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中国:ウイグル人学者に不当な無期懲役刑

2014年9月25日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:中国
トピック:危機にある個人

ウイグル人学者イルハム・トフティさん(2010年6月撮影)(C)FREDERIC J. BROWN/AFP/Getty Images
ウイグル人学者イルハム・トフティさん(2010年6月撮影)(C)FREDERIC J. BROWN/AFP/Getty Images

中国の裁判所は、「国家分離罪」の容疑で起訴されていたウイグル人学者、イルハム・トフティさんに無期懲役刑を言い渡した。何の根拠もない、あまりに不当なこの判決は、正義への挑戦である。

高名な経済学者であるイルハムさんは、ウイグル人と漢人の民族間の和解を図り関係を改善する取り組みをしてきた。その努力に政治的意図があるとして処罰されたのである。

イルハムさんは良心の囚人であり、中国当局は無条件で直ちに釈放すべきだ。

新疆ウイグル自治区で両民族間の緊張が高まる中、イルハムさんは学者、著述家としての活動を通じて、相互理解の構築に努めてきた。ウエブサイト、ウイグル・オンラインを開設し、中央政府のウイグル自治区に対する政策を率直に批判してきた。

今年1月、ウイグル人学生7人と共に警察に逮捕された。拘束中には拷問を受け、10日間食物を与えられず、20日間以上も足枷をつけられた。

裁判には、さまざまな法的問題があった。弁護団は証拠の確認を要求したが、却下された上、半年間イルハムさんとの面会を認められなかった。弁護団の一人は当局から圧力を受け、弁護から手を引かざるを得なかった。

学生7人も同じように「国家分離罪」に問われているが、いつ裁判が行われるか、法的代理人を認められているかどうかは明らかでない。

何としてもイルハムさんを迫害しようとする当局の思惑に、若者たちまでが巻き込まれたのは衝撃的である。中国当局が、正義や法の支配より「安定」を最優先させていることを象徴する対応である。

イルハムさんの終身刑と学生たちの起訴は、ウイグル人と漢人の間に理解と連帯をもとめる習近平国家主席の呼びかけが偽りだったことを示す。

中国当局はイルハムさんのような穏健な活動家らへの迫害をやめ、ウイグル人が受けている構造的な差別と抑圧に終止符を打つ努力をすべきである。

アムネスティ国際ニュース
2014年9月23日

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