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中央アフリカ:国連平和維持軍が性的虐待と市民殺害か

2015年8月14日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:中央アフリカ
トピック:

写真:亡くなった子どもの遺体を運ぶ家族 ©Amnesty International
写真:亡くなった子どもの遺体を運ぶ家族 ©Amnesty International

中央アフリカ共和国で8月初旬、12才の少女が性的虐待を受け、親子2人が殺害される事件が相次いだ。これらの事件に国連平和維持軍の兵士が関与していることがアムネスティ・インターナショナルの調べで明らかになった。国連は直ちに事実関係を徹底調査し、適切な対応を取るべきだ。

中央アフリカ多面的統合安定化ミッション(MINUSCA)により国連平和維持軍は、首都バンギのイスラム教徒が多く住む地域で活動を遂行していた。国連の報道官によると、この活動には、ルワンダとカメルーンの警察官と憲兵が参加していた。

8月2日早朝、同軍と住民との間で衝突が発生し、カメルーンの兵士1人が殺され、9人が負傷した。

同日未明、少女(12才)の自宅に平和維持軍の兵士が侵入して室内を物色し始め、浴室に隠れていた少女を見つけて外に連れ出した。そして停車していたトラックの陰に連れ込んで性的虐待を加えたという。

アムネスティは2件の事件直後、被害者とその家族、関係者ら15人に話を聞いた。

被害少女は当時の恐怖の体験を語った。「叫んだの。そうしたら、ほほを強くひっぱたかれ、口を押さえつけられた」。少女を看た看護婦は、少女が性的暴力を受けたことは検査結果から明らかだという。

さらに、翌日、兵士らは戻ってきて、路上で突然、無差別に発砲した。自宅前にいたバラ・ハジさん(61才)と息子のソライメン・ハジさん(16才)が銃弾に倒れた。父親は背中を、息子は胸を撃たれて亡くなった。

目撃していた住民らは「兵士は動くものは何でも撃っていた」という。報道官は「兵士たちの行動の調査を始めている」と発表した。

今回の平和維持軍による強かんと殺害の申し立ては、物的証拠と複数の証言により裏付けられている。文民の専門家が速やかに調査し、被害者の少女の心身のケアをしなければならない。

最近、中央アフリカ共和国で子どもが多国籍軍の兵士に性的虐待を受けているという申し立てが増えている中、国連は適切な対応を怠っていると非難されてきた。

潘基文国連事務総長は、性的搾取と虐待の申立てに対する国連の対応を検証し、今後同様の申立てを受けたときの対応を勧告するため、外部の識者による独立委員会を立ち上げ、行動指針を示していた。国連と兵士派遣国は、性的搾取と虐待に関していかなる違反も許さない方針を厳格に遵守する必要がある。

平和維持軍は、行動指針を見直し、二度と民間人が襲われ生命を奪われることがないよう、あらゆる予防措置を取らなければならない。

アムネスティ国際ニュース
2015年8月11日

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