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中国:弁護士や活動家への弾圧に対する日本政府への要請書

2015年8月18日
[公開書簡]
国・地域:中国
トピック:

2015年8月18日

外務大臣 岸田文雄 様

公益社団法人 アムネスティ・インターナショナル日本
事務局長 若林秀樹

 

要 請 書

アムネスティ・インターナショナル日本は、中国国内において、当局が人権問題を扱う弁護士や活動家を前例のない規模で取り締まり、拘束していることに対し、この弾圧をただちにやめるよう、日本政府が懸念を表明し、拘束された人びとの釈放を中国政府に働きかけるよう要請します。

7月9日から中国当局は中国全土にわたって弁護士や活動家に対して大規模な取り締まりを行っています。アムネスティが把握しているだけでも、現在にいたるまでに230人以上が取り締まりの標的になり、現在も27人が警察に拘束されているか行方不明の状態にあることが明らかになっています。

7月9日の早朝、著名な弁護士、王宇(Wang Yu)さんは友人らに、「インターネットと電気が切断された」「何者かが自宅に押し入ろうとしている」などとメールした後、消息を絶ちました。これを受け、100人以上の弁護士や活動家が王宇さんの釈放を求める声明に賛同しました。それ以来中国当局による、この声明への賛同者をはじめとする弁護士の取り締まりが、北京、上海、広州ほか全土で続いております。

王宇さんが勤める北京鋒鋭法律事務所も家宅捜索を受けました、同事務所所長で弁護士の周世鋒(Zhou Shifeng)さんは何者かに連れ去られ、所在が明らかになっておらず、事務所で働くスタッフ数人も拘束されているか、所在が明らかになっていません。

王宇さんは、2014年9月に終身刑を言い渡されたウイグル人学者のイルハム・トフティさんの弁護人でもあり、北京鋒鋭法律事務所においては、ほかにも人権問題に関する案件を扱ってきました。王宇さんは現在、「国家転覆扇動」罪に問われています。

他にも著名な弁護士の李和平(Li Heping)さんと隋牧青(Sui Muqing)さんらが拘束され、少なくとも3つの法律事務所が家宅捜索を受けたとみられます。

中国当局は、明らかに人権問題や当局にとって都合の悪い案件を扱う法律事務所や人物を標的にし、大規模な弾圧を組織的に行っていると考えられます。このような措置は、「法の支配」を推進する習近平国家主席の方針とは、全く相いれるものではありません。

アムネスティは、人権を擁護するという権利を行使し、職務を全うしただけの人びとに対する抑圧を今すぐやめるべきであると考えます。

日本政府におかれましては、あらゆる外交の機会に、国際人権法や中国の法規でも保障されている基本的人権が守られるよう、下記の点につき中国政府に働きかけるよう要請いたします。

  1. もっぱら人権を擁護するという権利を行使したがゆえに拘束されている弁護士および活動家全員の所在と法的地位を即刻公表すること。
  2. 拘束されている弁護士や活動家に対して制限なく弁護士や家族との連絡や面会を認めること。
  3. 拘束されている弁護士や活動家が拷問やその他虐待の危険にさらされないよう保証すること。
  4. 人権活動に従事したことのみを理由に拘束されている弁護士および活動家全員を即時無条件で釈放すること。

以上

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