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大韓民国:デモ組織で実刑5年 

2016年7月 8日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:大韓民国
トピック:

7月4日、ソウル中央法院は、全国民主労働組合総連盟(KCTU)委員長のハン・サンギュンさんに対し、5年の実刑判決を言い渡した。また、罰金5千万ウオン(約44,000米ドル)も科された。

その背景には、サンギュンさんが複数のデモを組織してきたことがある。近年、韓国では、抗議行動に対する弾圧が強まっている。

検察当局は、「ハン・サンギュン委員長の行為は、個人というより組織の不祥事であり、組織の労働運動の結果とみるべきだ」と主張して、当初実刑8年を求刑していた。

昨年11月14日の主催したデモには、政権を批判する数万人が参加した。デモはほぼ平和的に行われていたにもかかわらず、警察は放水銃など過剰な力を行使し、デモ参加者には負傷者も出た。参加者の中には、鉄パイプや先端を尖った竹棒で武装していた者が紛れ込んでいた。

一部に暴力や違法行為があったとしても、デモが平和的だったことには、変わりはない。少数の参加者が暴力を働いたのなら、彼らとそれ以外を区別し、暴力的行為に対しての治安を回復すべきだ。

この不当で恥ずべき判決により、今後のデモへの影響は計り知れず、実施する側は慎重にならざるを得なくなる。いかなる理由でも、主催者が、平和的デモに紛れて暴力行為をした者の責任を負うのは筋違いである。

サンギュンさんは、集会後の数週間、ソウル中心部にある寺院に身を潜めたのち、翌月の12月に出頭したところを逮捕された。彼は、公務員への傷害行為や交通妨害など複数の罪状で起訴された。

これまでも、労組幹部や組合員、デモ参加者が逮捕されてきた。500人以上のKCTU組合員が、集会に参加したことで警察に拘束され、これまでのところ、そのうちの13人が、8カ月から18カ月の実刑判決を受けた。

政治への意見を平和的行動で表現しただけで拘束された人を全員、即時かつ無条件に釈放するべきだ。韓国は、表現と平和的な集会の自由の権利の行使をした人たちへの迫害を、やめるべきだ。

平和的な集会と結社の自由に関する国連の特別報告者マイナ・キアイ氏は今年1月に公表した韓国に関する報告書の中で、「デモ参加者をよくある往来妨害などの容疑で起訴することは、平和的集会の権利に対する、事実上の犯罪化だ」と指摘した。

アムネスティ国際ニュース
2016年7月4日

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