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エジプト:北シナイ県のコプト教徒を襲撃から守れ

2017年3月 7日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:エジプト
トピック:地域紛争

シナイ半島の北シナイ県では、武装グループによる度重なる襲撃で数百人のコプト・キリスト教徒が家を失い、町を追われた。この1カ月間でも、7人が殺害された。当局は、避難民に居住場所、水、食料など生活に不可欠な物資やサービスを速やかに提供する必要がある。

過去3年間、武装グループによるキリスト教徒に対する拉致や殺害が増える一方だった。にもかかわらず、当局は同教徒を保護する対策を取らなかった。 他の地域では、キリスト教徒であるという理由で暴力を受けても、当局は加害者を裁くのではなく、国主導の和解会議に解決を頼っている。そのために、時にはキリスト教徒の家族が自宅の立ち退きを強いられることもある。

何人も宗教上の理由で差別を受けてはならない。暴力や襲撃などはもってのほかである。

ある閣僚によると、シナイ半島北の都市アルアリッシュでは最近、襲撃で少なくとも150世帯が町を追われた。ほとんどの人びとは、近隣のイスマイリア行政区の仮の施設に避難したが、避難所は人で溢れかえり、水や食料などにもこと事欠く生活を強いられてきた。

北シナイ県では、1月末から1カ月弱の間にコプト教徒7人が殺害された。2月19日、自称「イスラム国」傘下の武装グループが、コプト教徒の殺害を予告するビデオメッセージを放映した。動画には、昨年12月に起きたカイロの教会爆破事件の犯行声明も入っていた。この事件では、少なくとも25人が犠牲になった。2013年以降、武装グループが、身代金目的で数多くのキリスト教徒を拉致し、数名を殺害してきた。

身の安全上、匿名で話してくれた男性は、1月の殺害事件を受け、7人の家族とともにアルアリッシュからカイロに逃れた。文具店を営んでいた彼の父親はこの2年間、何度も脅迫を受けた。フェイスブックには顔写真を載せられ、そこにはコプト教徒への暴力を煽る言葉と「街から出ていけ」などという文言が、添えられていた。父親と兄弟と一緒に、3つの店舗と自宅3軒など不動産と仕事を捨てて逃げるしかなかった。

ナビィラ・ファウジーさんは2月21日、夫と息子が覆面をして武装した男2人に自分の眼の前で殺害された。男たちは突然、家に押し入り、息子と夫の頭を撃った。さらに、室内を物色し、結婚指輪などの金品を略奪した上で、家に火を放って逃げた。

ここ最近、家を失った人びとは、避難してきた人で満杯の教会や公共の建物、あるいはボランティアが提供する自宅の一室に身を寄せている。彼らは、長期的な住まいや、水道、電気など生活に不可欠な物資・サービスの提供を、わらにもすがる思いで待っている。

政府はまた、国中でキリスト教徒への襲撃の加害者が処罰されない状況に終止符を打ち、暴力の連鎖をさらにあおる慣習的な和解会議に頼るのをやめなければならない。

アムネスティ国際ニュース
2017年3月1日

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