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シリア:証言が語る化学兵器攻撃

2018年2月15日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:シリア
トピック:地域紛争

シリア政府軍が、国際的に使用が禁止されている化学兵器を再び用いたことが、2月4日、アムネスティが現地で得た複数の証言で明らかになった。北西部イドリブ県の町サラケブで使用され、11人が救急搬送され、応急措置を受けた。

ボランティア救助活動団体のシリア民間防衛隊(SCD)によると、塩素ガス弾を入れた樽(たる)爆弾がヘリコプターから投下され、塩素ガスを吸った住民が、呼吸困難に陥り、肌や目の激しい痛み、吐き気などを訴えて倒れこんだ。現場に駆け付けたSCD隊員3人も被害に巻き込まれた。

「住民が、あちこちの路上や建物の屋上から、悲痛な声で助けを求めていた。8人ほどは、かろうじて息ができる状態で、激しく咳込んでいた。その人たちに酸素吸入をほどこし、救護所へ運んだ」

現場に急行したSCDの隊員の一人はそう語った。

負傷者が救護所へ搬送されるのを見ていた別の隊員は、「救護所に着いた隊員も呼吸困難に陥り、その場に倒れた。医師の話では、隊員3人を含む11人の症状は、化学物質による症状と一致している。化学物質はほぼサリンだということだった」と証言。救護所の看護師も「症状は化学兵器攻撃を受けたことによるものだ」と断定した。

投下された場所は、農業倉庫からわずか50メートルのところだった。軍事目標となるものが何もないところに、政府が平然と化学兵器で攻撃する。有毒ガスを使っても何の罪にも問われないという現実を示している。

政府軍は2012年以来、反政府勢力地域を塩素ガスなどの化学兵器による攻撃を繰り返し、何百人もの市民を殺害し、多数に深刻な負傷を負わせてきたことが疑われている。

2013年9月には、ダマスカス郊外のグータでサリンガスとみられる兵器が使用され、数百人の犠牲者を出した。その後アサド大統領は、化学兵器禁止条約に従い、化学兵器の廃棄を約束した。

しかし、1年後には、国際機関の化学兵器禁止機関(OPCW)の調査で、化学兵器が北部の村々で戦略的かつ頻繁に使われていることを示す有力な証拠が見つかった。

同機関はまた、「昨年4月、イドリブ県ハーンシャイフンで軍が攻撃に神経ガスのサリンを使用し、80人以上の命を奪ったことも確かだ」と語った。

アムネスティ国際ニュース
2018年2月6日

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