- 2018年6月21日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:米国
- トピック:難民と移民

©Sergio Ortiz/Amnesty International
中南米からの非正規入国者を排除するために、トランプ政権が導入した親子引き離し政策は、入国した家族らに耐え難い苦痛を与えている。彼らの多くは、日常的な暴力や人権侵害から逃げてきた人びとであり、親子の引き離しは、難民法が定める義務に違反する。
セッションズ司法長官は4月6日、「不法入国に対し、ゼロ・トラレンス(一切の例外なし)で対応する」と発表した。
彼らは、主にグアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラスの3カ国からで、まん延する暴力や迫害から庇護を求めて米国にやってくる。
引き離し政策が始まって以来、2000人以上の子どもたちが国境で親と引き裂かれて収容されている。トラウマとなるような体験は、子どもの成長に暗い影を落としかねない。同政策は、子どもの権利をいくつも侵している。
アムネスティは親たち17人に話を聞いたが、うち14人は合法的に入国したと言う。「入国は不法」だという政権の言い分は、真実とは程遠い。また、この非情で無意味な政策は、合法的に庇護を求める人々にとっても大きな痛手だ。
ニールセン国土安全保障長官は「政策は家族を引き離すものではない」と言うが、今年1月、「親が子どもを連れて来られないよう、さまざまな手段を検討している」と明言し、政策は、家族を対象としていることが明らかになった。前国土安全保障長官、ケリー首席補佐官は2017年の時点で「アメリカの治安維持のため」として、この政策を提案していた。
ますます深刻化する難民危機の中、政権は、政治的手段で家族の命を弄んでいる。入国制限政策をはじめ、これまで行ってきた数々の移民政策でも分かるように、トランプ政権は、庇護を求める人びとを狙い打ちにするという選択をしてきた。母国で苦しみを味わってきた人に、さらなる鞭を振るっているのだ。
アムネスティはトランプ政権に対し、直ちに、無用で違法で最悪の引き離し政策をやめ、家族を元に戻すよう強く求める。
アムネスティ国際ニュース
2,018年6月18日
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