6月12日(火)、午後3時より、谷 博之(たに ひろゆき)新法務副大臣に面会にいってきました。

谷さんは、6月4日の内閣改造で、政務官から副大臣になりました。難民問題などにも取り組んでこられた政治家で、アムネスティの活動分野について、要請を聴いていただけることに。

法務副大臣就任後、「急にいそがしくなりました」と谷さん。それでも、気さくにわたしたちとの面会に応じてくださいました。

アムネスティ日本からは、若林事務局長はじめ、職員3名が同行しました。
面会では、下記の4点を主に要請しました。

  1. 国内人権機関と取調べの可視化について
    国内人権機関を、法務省から独立した機関にし、国際人権基準に則ったものとすることなどを要請。また、取調べの可視化については、取調べの一部ではなく、全過程を録音・録画するように求めました。

  2. 難民について
    6月20日の「世界難民の日」を前に、日本で難民の認定数が少ない、認定までに要する期間が長い、などのさまざまな問題について、適正で透明な手続きへの改善を要請しました。

  3. アフガニスタン支援
    7月8日に、東京で開催されるアフガニスタン会合を前に、国内避難民や難民が直面する強制立ち退きや人道支援の問題にも積極的に取り組むよう要請しました。

  4. 死刑廃止にむけた政治的リーダーシップ
    内閣改造後、就任した滝新法相が、衆議院の法務委員会で、死刑の執行を「大臣の職責」と明言しました。しかし、世界は死刑廃止へと向かっています。世界の人権意識を受け止めて、執行を停止し、廃止に向けた議論を広げるよう、政治的なリーダーシップの発揮を要請しました。

全ての要請に対し、じっくりと耳をかたむけ、一つ一つ丁寧にお答えくださった谷副大臣。培われた人権感覚と、政治の場での調整の難しさを踏まえ、率直なお話をしていただけました。

最後に、若林事務局長から死刑について再度、執行を停止して市民に開かれた議論をと要請したあと、記念撮影に応じてくださいました。

日時6月12日(火)