取調べの可視化を求めて
あつまった署名を直接、法務大臣に手渡しました!

「足利事件」や「「厚生労働省元局長事件」などのえん罪を防ぎ、取調べの中に拷問や虐待が起きることを防ぐために、取調べの全過程の録音・録画(可視化)は重要な一歩であり、待ったなしの課題です。その声を直接、法務大臣に伝えるために、私たちは2月中旬から署名を開始しました。署名に参加してくださった皆さん、ありがとうございます!

短期間で集まった6933筆の署名と、アムネスティなど市民団体の共同要請書を持って、私たちは5月30日、小川法務大臣(当時)を訪問しました。当日は、アムネスティ議連会長の今野東参議院議員も同席。

取調べの可視化については、検察のほうが先行した動きがありますが、警察には全過程の録音・録画に根強い抵抗があると言われています。私たちは、政府与党である民主党のイニシアチブが必要だと訴えました。

前小川法務大臣は、検察よりも警察において取調べの可視化は重要としながらも、やはり警察の抵抗が強いこと、「全過程の録音・録画」を原則としても例外、除外を決めないことには抵抗がある、と応えました。

NGOは、海外でも導入当初に現場の抵抗はあったが、いったん導入してしまうことも必要であり、マイナスにはならないはずであることを主張しました。また、可視化とあわせて、取調べにおける弁護人の立会いや、えん罪の温床とも言われている代用監獄制度の廃止について要請しました。

取調べの録音・録画をどのように導入するか、法制審議会での議論が今もいています。私たちは全過程の録音・録画の法制化を求めて、粘り強く政府に働きかけていく予定です。新しい滝法務大臣は、可視化に積極的な発言をしています。

これからも皆さんの力が必要です。ぜひ応援してください。

提出日 2012年5月30日

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