「違う民族だから」「ロマの子どもだから」---。
それだけの理由で、チェコに住むロマの子どもたちは他の子たちと同じ教育を受けることができません。分離された学校や学級の教育水準は低く、進学に必要な学力をつけることができません。このような教育差別は、子どもたちの将来の可能性を奪い、ひいては貧困の連鎖にもつながっています。
アムネスティは今年4月から、ロマの子どもたちの未来のため、教育現場での民族に基づく差別をやめるための包括的な政策を立てるよう、チェコ政府に求めるアクションを世界各地で開始しました。
アムネスティ日本も署名活動を行い、8月27日、チェコのボフスラフ・ソボトカ首相宛ての要請書といっしょに2,364人分の署名を駐日チェコ大使に送りました。また世界中では38,334人が署名に参加しました。署名に参加してくださったすべての皆さん、ありがとうございます!
チェコで新学期がスタートするのは9月1日。
その前日の8月31日、アムネスティのメンバー、ロマの住民、人権活動家がプラハのチェコ首相府に集まり、署名の一部を手渡しました。
アムネスティはこれまでも、チェコやスロバキアなどヨーロッパの国々におけるロマへの差別に取り組んできました。引き続き、チェコ政府の対策をウォッチし、差別教育を止めるよう働きかけていきます。
これからも応援、よろしくお願いいたします。
「これから駐日チェコ大使に送ります!」日本でも2,364人の署名が集まりました。アムネスティ・インターナショナル日本
アクション名 | チェコ:ロマの子どもたちに未来を! |
アクション期間 | 2015年6月19日~8月26日 |
要請先 | チェコ共和国 Bohuslav Sobotka(ボフスラフ・ソボトカ)首相 |