ビルマ(ミャンマー)で、学問の自由を求めて非暴力の抗議を行い2015年3月から拘束され続けていた学生運動リーダー、ピョーピョーアウンさんが、4月8日、ついに釈放されました。

新政権が発足して間もない4月7日、ビルマ政府はすべての「良心の囚人※」を釈放するために取り組むと表明し、その直後に多くの政治囚を釈放しました。

その中には、私たちが昨年以来、強く釈放を求めてきたピョーピョーアウンさん、ジェームズ(別名リンテッナイン、ピョーピョーアウンさんの夫)さんをはじめとする多くの学生活動家が含まれています。ピョーピョーアウンさんたちは、昨年3月、教育に関する法律の改悪法案に反対する全国的な抗議行動を組織したという理由で逮捕、起訴されていました。

アムネスティは、ピョーピョーアウンさんら学生活動家の釈放を求めて、世界的なキャンペーンを展開しました。日本でも各地のアムネスティ会員や大学生のグループをはじめ、多くの方々が、釈放を求める署名などさまざまなアクションに参加してくださいました。

アクションに参加してくださった皆さまにお礼を申し上げるとともに、ピョーピョーアウンサンたちの釈放をご報告できることを大変うれしく思います。

ビルマでは、3月に国民民主連盟(NLD)が中心となった政府が誕生し、54年ぶりに本格的な民政が復活しました。新政権誕生間もなくの政治囚釈放は、ビルマの人権状況改善に向けた大きな一歩といえるでしょう。しかし、政治活動・表現の自由の抑圧に利用される法律の改廃、司法制度改革など、人権状況に深く結びついた多くの課題はまだ残されています。

これからもビルマの人権状況改善のための活動にご協力くださいますよう、お願い申し上げます。

※暴力も用いていないのに、信念や信仰、人種、発言内容などを理由に囚われている人びとのことを、アムネスティでは「良心の囚人」としています。

あなたにもできることがあります

あなたもピョーピョーアウンさんのように人権侵害で苦しんでいる人たちを救う活動に参加しませんか。アムネスティでは、人権侵害を改善するために、さまざまな活動を行っています。あなたにもできることがあります。ぜひ、ご参加ください。

ボランティアに参加する

アムネスティには、グループとチームというボランティアの集まりがあります。

手紙書きの様子グループの手紙書きの様子

世界中のユースが参加したビルマフォトアクション世界中のユースが参加したビルマフォトアクション

【グループ】
全国各地で地域に根ざした活動を行っています。意見・情報交換をはじめ、不当に拘束をされている人びとに手紙を書いたり、イベントを企画、開催したりなど、活動内容はさまざまです。

【チーム】
「難民問題」「中国」「映画祭」など、特定のテーマや国(地域)に興味、関心のあるボランティアの集まりです。地域グループとともに、アムネスティの活動を支える重要な役割を担っています。

【ユース】
大学生を中心とした、若さあふれるメンバーたち。「ユースって何してるの?」メンバーの「こういうのやってみたい!」を、みんなで実現するのが、ユースです。ピョーピョーアウンさんの釈放をもとめ、ビルマ・フォトアクションをおこない、180人以上の人にご参加いただきました。

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