2018年12月12日、国会前で、アピール行動「袴田さんの再収監を許さない」を行いました。

この日から50年前の1968年12月12日は、最高裁で袴田さんの死刑判決が確定(判決訂正申立棄却)した日にあたります。アムネスティ日本も、「袴田巖さんの再審無罪を求める実行委員会」の構成団体として、アピール行動に参加しました。

左から中川事務局長、青木恵子さん(東住吉事件・えん罪被害者)、菅家利和さん(足利事件・えん罪被害者)、袴田秀子さん左から中川事務局長、青木恵子さん(東住吉事件・えん罪被害者)、菅家利和さん(足利事件・えん罪被害者)、袴田秀子さん

再収監・死刑執行の危機

2014年3月、袴田さんをこれ以上拘置することは「耐え難いほど正義に反する」として、静岡地裁が「再審(裁判のやり直し)開始」を認め、袴田さんは48年ぶりに拘置所から釈放されました。しかし、今年の6月、東京高裁で再審開始決定が取り消され、8月、検察は最高裁に袴田さんの再収監を主張する意見書を提出しました。

再収監の取消を訴え、支援者が集結

袴田さんの再収監、そして死刑執行を食い止めるため、アピール行動には約180名もの支援者が集まりました。支援者には、袴田巖さんの姉・袴田秀子さん、袴田さんを救うため結成された市民の会、日本国民救援会、日本プロボクシング協会を始めとするボクシング関係者、袴田事件弁護団、超党派で袴田さんの救援を訴える議員、えん罪被害者、死刑廃止を訴えるアムネスティ日本のメンバーなどです。

左:輪島功一さん(元世界ジュニアミドル級王者) 右:袴田秀子さん左:輪島功一さん(元世界ジュニアミドル級王者)右:袴田秀子さん

支援者の人たち支援者の人たち

アムネスティのメンバーアムネスティ日本のメンバー

記者会見

国会前のアピール行動後、衆議院議員会館内で記者会見が行われました。

写真左から袴田事件弁護団・角替弁護士、袴田巖死刑囚救済議員連盟・仁比衆議院議員、日本プロボクシング協会袴田巖支援委員会・新田委員長、輪島功一さん、袴田巖死刑囚救済議員連盟事務局長・鈴木貴子衆議院議員、袴田秀子さん、映画監督・金聖雄さん、島田事件冤罪被害者・赤堀政夫さん写真左から袴田事件弁護団・角替弁護士、袴田巖死刑囚救済議員連盟・仁比衆議院議員、日本プロボクシング協会袴田巖支援委員会・新田委員長、輪島功一さん、袴田巖死刑囚救済議員連盟事務局長・鈴木貴子衆議院議員、袴田秀子さん、映画監督・金聖雄さん、島田事件えん罪被害者・赤堀政夫さん

袴田巖さんへの継続的な支援

アムネスティ・インターナショナルは、死刑を人権問題と考えています。そして、2008年より、袴田巖さんを「危機にある個人」として支援してきました。今後も、ただちに袴田事件の再審を開始するよう、強く要請していきます。

実施日 2018年12月12日(土)
場所 衆院第一議員会館前
主催 袴田巖さんの再審無罪を求める実行委員会
※アムネスティ日本は、実行委員会の構成団体です。

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