桜美林大学で「児童労働」のワークショップを実施

アムネスティ日本 子どもネットワークチームでは、年に2回、桜美林大学の留学生向けの日本語クラスにて、児童労働についてのワークショップを実施しています。

ワークショップでは、初めにアムネスティの紹介をした後、児童労働とはどんなものか、動画を使ってさまざまな事例を学びました。

まず動画で、先進国と途上国での一生の過ごし方の違いや、人身売買、シリア難民、子ども兵士やネット上での性的搾取にあった子どもの事例など、深刻な状況を知ってもらい、その後、動画の事例と照らし合わせながら、児童労働についての定義や最新の統計も含めた基本情報について詳しく解説。そしてその後、もう一度その動画を見る、という順番で理解を深めました。

次に3つのグループに分かれ、「児童労働の原因は何か?」というテーマで意見を出し合い、その結果を発表しあって全体で共有しました。

貧困や紛争からの影響、伝統的な考え方からくる差別や教育の不足、環境や人口減少による労働力不足、政策として政府や軍の宣伝によるもの、など、さまざまな意見が出て、児童労働の背景にある色いろな側面に気づくことができました。

最後に、「児童労働をなくすための5つの対応策をランキング付けしてみよう!」と、あらかじめ下記の5つを提案し、ランキングをみんなで考えました。

  1. フェアトレードの商品を買う
  2. 事実を知って、他の人に広める
  3. 国の政府に対して法律整備をするよう働きかける
  4. 子どもたちが学校に行けるよう支援する
  5. 先進国の大企業に対して児童労働を利用しないよう要求する

結果をシェアしたところ、グループによってかなり順番が異なりました。クラスのメンバーは、中国、台湾、イギリスからの留学生という構成でしたが、それぞれの出身の文化の中で培われてきた考え方が議論に色濃く出ます。それをお互いが理解しあって議論していくことができ、とても有意義なワークショップとなりました。

桜美林大学のみなさま、ありがとうございました!

報告者:アムネスティ日本 子どもネットワークチームのメンバー

桜美林大学で「児童労働」のワークショップを実施

実施日 2020年1月14日(火)
場所 桜美林大学

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