アムネスティ日本の子どもネットワークチームでは、毎年、桜美林大学の留学生向けの日本語クラスにて、「児童労働」についてのワークショップを行っています。今年も7月14日(金)、「児童労働」をテーマに、児童労働をなくすために私たちができることを一緒に考えるワークショップを開催しました。

ワークショップでは、まず初めに、「児童労働」がどの国で起きていて、世界中にどれ位の数の子ども達が働いているのか、どんな仕事をしているのか、基本的な説明をしました。児童労働と一言で言っても、強制労働、子ども兵士、人身売買など、その種類はさまざまです。これらに巻き込まれる子どもたちを紹介しながら、子どもの気持ちを考えてもらいました。

桜美林大学で「児童労働」をテーマにワークショップを実施

「自分だったら、こんなに長い時間、お金をもらえない仕事をするなんて無理だと思う。」
「逃げている途中、自分だけ置いていかれて、仕方なく子ども兵士になったのはかわいそうだった。」
「働くために命懸けで海外に行ったのに、待っていたのは売春の仕事だったのは悲しいと思う。」

学生達なりに、当事者の気持ちを考えて、それぞれの意見や感想をシェアしました。

また、子ども兵士が人を殺した話を聞いて、「自分の祖父が対日本戦で日本人を数名殺害した。そのことが祖父の心の傷になっていた」と話してくれた学生がいました。 戦争なので仕方ないこととはいえ、とても苦しんでたのだから、子ども兵士の心の辛さはどれほどだろうと話していました。ただかわいそうというだけでなく、身の回りの人間の体験などとも結びつけていました。

最後に、児童労働をなくすために、私たち一人ひとりができるアクションを考えてもらい、その中でたくさんのアイデアが出てきました!

  • フェアトレードの商品を買う
  • 知らない人に伝えていく
  • 児童労働をなくす活動をしている団体を支援する
  • イベント、パレードに参加する
  • 人を助けてくれる政治家を応援する

今回のワークショップを通して、まずは児童労働についてや、世界でどんな取り組みがされているのか、私たちに何ができるのか、一緒に考えることができました。 何か一つ、学生達の印象に残るものがあったらいいなと思います。

 

実施日 2023年7月14日(金)
場所 桜美林大学町田キャンパス

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