2019年7月5日(金)、桜美林大学にて児童労働について考えるワークショップを行いました。担当したアムネスティ日本 子どもネットワークチームのメンバーが報告します。

年に2回、桜美林大学の留学生向けの日本語クラスにて、日本人学生も混ざって、児童労働についてのワークショップを実施しています。

まず、児童労働とはどんなものかを知るべく、さまざまな事例を動画を通じて学びました。参加した学生からは、「ショックを受けた」「児童労働といえば、アフリカでコーヒー豆を収穫する子どもたちというイメージだったが、いろんなケースがあった」という驚きの声があがりました。

桜美林大学で「児童労働」のワークショップの様子

次に、動画の事例と照らし合わせながら、児童労働について定義や最新の統計も含め、基本情報について学びました。映画やドラマにでている子役は児童労働にならないの?などを含め、児童労働の基本的なポイントを押さえました。

続いて、学んだ内容を踏まえ、「児童労働の原因は何か」についてグループディスカッションを行いました。貧困、不十分な法制度、戦争、長年に渡る風習や差別、特に児童ポルノの分野ではインターネットの発達など、複雑な背景が見えてきました。

桜美林大学で「児童労働」のワークショップの様子

最後に、「児童労働をなくすためには、どうしたらいいのか」というテーマでグループディスカッションを行い、その結果は紙にまとめて発表しあいました。法整備、インフラ整備や難民受入など先進国からの支援、フェアトレード商品の購入など、長期的に取り組むものから今日からできることまで幅広い解決策が挙げられました。何か特効薬がある訳ではなく、いろんな方面からじっくりと取り組んでいく必要があることが見て取れました。

授業終了後には発表用の紙を記念に写真にとる学生も。学生たちからは「ワークショップを通じて児童労働が深刻な問題であることを知った」「今回のワークショップのように、考え続けること・話し合い続けることこそが解決策の行動につながると信じます」といった声が寄せられました。

桜美林大学のみなさま、ありがとうございました!

実施日 2019年7月5日(金)
場所 桜美林大学

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