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セシリア・テラ(女性/51歳)

生活の糧となる巻貝を採りに行くため、8時間
 舟をこいで、隣の州まで行かなくてはなりません

51歳のセシリア・テラと、彼女の夫エマニュエルには、娘と息子がいます。かつては、夫エマニュエルは魚を、セシリアは巻貝をとって、家族を養っていました。ナイジャーデルタには、世界でも有数の沿岸海洋生態系が生息しており、たくさんの貝や魚がとれたのです。

しかし、2008年に起ったシェル社のパイプラインの故障による2つの大規模な流出事故により、周辺の土地や入江が汚染され、取れる魚の量が著しく減りました。そのため、彼女は同じ町の女性たちとともに、8時間もの間舟をこいで、巻貝をとるために近隣のバイエルサ州まで行かなくてはならなくなってしまったのです。

セシリアには、移動時間を短縮できる、公共の交通機関を使うだけのお金の余裕はありません。今彼女は、日々の生活のやりくりをするのに精一杯です。

当然のことながら、モーターボートや遠洋漁船を保有する人びとは、より多く稼ぐことができます。しかし、セシリアのように、ナイジャーデルタに暮らすほとんどの人は、そのような立派な舟や機材を持っておらず、成すすべがありません。

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